2023年に入って、また他府県からの観光客や修学旅行生が増え始め、外国人観光客があふれるようになってきました。

観光客が過剰に増えることによって京都に住む人に対して日々の生活に支障が出ているとニュースでよく見ますが、実際はどうなのか京都に住む私の印象をまとめたいと思います。

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◆観光客が戻ってきてよかったこと
・京都ローカルな飲食店にお客さんが増えて飲食業が活況になってきたこと。

・観光業(飲食、宿泊、土産物、観光地)を中心に出店や、投資などが増えて京都の商業地の不動産取引が活況になってきたこと。

・観光客に期待して有名店の「日本初出店」や「関西初出店」に京都が選ばれる事が多い。また、他府県の有名店の京都店出店が増えてきている。


▼主に経済的な復興が大きなメリットだと思います。ただし、地元企業が潤うだけではなく他府県からの資本、外国資本の投下も目立っていますので、儲かっているのは京都人以外という話もちらほら聞きます。



◆観光客が戻ってきたことによる弊害
・土日祝に「全国展開している大手外食チェーン店」以外の「京都ローカルな飲食店」に行ってもほぼほぼ行列ができていて入れない。

・「常時左折レーン」や「右折専用レーン」、「歩車分離交差点」など場所を覚えてないと初見では難しい交通ルールに対応できずに渋滞の原因になっている他府県ナンバーが多い。

・市内中心部の一方通行だらけの細い道路に迷い込み、時速10kmぐらいで後続車を詰まらせながら走ったり、一方通行を平気な顔で逆走したりする車が増えた。

・観光地周辺や京都駅、四条河原町などを行き来する市バスが満員で、バス停に大行列ができているのをよく見る。(市バスに乗れない)

・タクシーがなかなかつかまらない。配車アプリでもつかまらない事がある。

▼混雑や交通事情の悪化が主な問題点だと思います。治安悪化やマナー悪化などはそれほど感じませんし、悪い部分はコロナ期間中で日本人観光客しかいなかった時でも同じでした。



◆結論
・マスコミが大問題のようにオーバーツーリズムという言葉を使って煽っている部分は大きいと思います。コロナ前は右を向いても左を向いても外国人、お店に入ったら自分以外の客が全員外国人というぐらい今以上に観光客だらけでしたので、現段階ではまだまだという印象です。

・どの現象も今に始まった事ではないと思います。元々京都市内は古くから観光都市で、商業地、観光地とそれ以外の住宅地、工業地など住み分けがはっきりした所です。昔から住んでいる人で住みにくくなったと思っている人は少ないと思います。ただ、市内中心部に新しく建っているマンションなどは高額ゆえに他府県からの購入者が多く、観光客が押し寄せている地域という事もあり「せっかく京都に高級マンション買ったのに住環境が悪くなった」と思う人もいるかもしれません。

・せっかくの経済活性化のチャンスですから、できれば京都資本の企業に稼いでもらい、行政もボーっとしてないで借金が無くなるように努力してほしいものです。黙ってたら、他府県や海外の人が京都でうまいこと商売を始めて全部持っていかれると思います。

・通勤、通学など交通関係の弊害は、実際今後も継続すると思いますがコロナでデリバリーや非接触型の会計技術が格段に進化したように、必要な所には必ず新しい交通手段が発生すると思いますので今後に期待したいと思います。

・元々、京都人は金閣寺や清水寺などの有名観光地には近づきませんし京都駅周辺や河原町が混雑するようならサッサと大阪や神戸に遊びに行きますので、買い物やレジャー関係では交通渋滞以外に支障はないものと思います。